なぜ投資をしない人が多いのか?
投資系大学職員のコウジ(@enjoy_dslife)です。
私は常日頃から、豊かな生活を送るにはぜひ投資をしよう!と主張しているわけですが、今回は「そもそもなぜ投資をするのか」というちょっと大きな話をしたいと思います。
大学職員という職業柄なのかはわかりませんが、私の周りには投資をやらないどころか、毛嫌いしている人が多いです。
私自身、それがわかっているので、職場でお金の話はあまりしないのですが、投資に対してネガティブなイメージを持っている方はどこでも一定数いますよね。
「投資は怖い。ギャンブルと一緒だ」
「どうせ損をする。普通に貯金していた方がよい」
「忙しいし、そんなことやっている暇はない」
色々な声があると思いますが、それでも私は今後も投資を続けると思います。
なぜなら、投資をするリスクに対して、リターンの方が大きいと考えているからです。
これは経験的な部分も大きいのですが、しっかり勉強した上で投資に取り組むと、着実に資産を増やすことができるんですよね。このチャンスを逃すことは私にとってあり得ないのです。
また、私のことはどうでもいいとして、世のお金持ちはほとんどが何かしらの投資をしているのではないでしょうか?
それなのに、思考停止して「投資=悪!」みたいな方が多いのは不思議ですし、非常にもったいない気がして、この記事を書いています。
私がなぜ投資をポジティブに捉えられるようになったのかを振り返ると共に、お金持ちをはじめ、人はなぜ投資をするのかという点について、改めて私の意見をまとめたいと思います。
投資をしない理由・投資をする理由
まず、投資をする理由ですが、ほとんどの人はズバリ「お金が増えるから」と答えるでしょう。
社会貢献のためといった方も中にはいると思いますが、基本的にはお金を増やすために投資をしますよね。
一方、投資をしない理由はといいますと、ざっくり言えば、「お金が減る(損をする)から」ではないでしょうか?
当たり前のことを言ってすいません。
ただ、ここからわかることは、投資をするかしないかという違いは、「投資をすることによって得をすると思うか、損をすると思うか」まさにこれだけなんですよね。
積極的に投資をする人は、投資をポジティブにとらえ、お金が増えると確信して投資をします。
一方、投資に消極的な人は、投資にネガティブなイメージを持ち、お金が減ってしまうという思いが強いので投資をしないわけです。
実際、本当にこれだけなんですよね。
投資に精通する方が「投資はまずメンタルから」といったことをいいますが、実は真理です。(ちょっと怪しいですが 笑)
もちろん、あらゆる情報を総合的に判断した上で、損をする可能性が高いと判断したのならそれは正解だと思います。詐欺などに騙されないためにも疑う気持ちは確かに重要です。
ただ、それがろくに勉強もせず、気分だけで投資は損をする!と決めつけていたとしたら・・・
投資によって儲かる確率・損をする確率はどれくらいか?
ここで改めて問いかけたいのは、皆さんが「投資の勝率」をどれくらいだと考えているかです。
もちろん投資と言っても様々な手法がありますので、まずはざっくりと考えてください。
この時、勝率が高いと思っている方ほど、恐らく投資に積極的だと思います。
逆に、投資を毛嫌いしている人ですと、全ての投資を勝つか負けるかの2択だ!なんて考えているのではないでしょうか?
はっきり言って、投資にどっぷりはまっている私でも、投資が1/2の確率で勝てるものだなんて言われたら、怖くて投資できないですよ 笑
ここで、あるデータを紹介します。
株式投資の場合、暴落等を含めても、平均で+5%ほどの成績になる。
⇒100万円投資をしたとすると、平均で105万円になる!!(税金等は考慮しておりません)
ちなみに、上記については、この本でうまく説明がされています。
投資をしていると、お金が大きく減ってしまったり、逆に大儲けできたりと波があります。しかし、平均すると、投資したお金は+5%ぐらいになって返ってくるということです。
このデータのポイントは、2つです。
1つは、投資とは必ずしも勝ち負けの2択ではなく、買ったり負けたりを繰り返してプラスに持っていくものであること。
そして2つ目は“平均でも”増えているという点です!
投資を行うにあたって、それが成功するかどうかは誰にもわかりませんし、100%常に勝てる!と自信を持てるかたは多くないと思います。
しかし、平均点を取ったとしても、プラスになっていると言われたらどうでしょう?
平均点ぐらいだったら、頑張ればとれそうだと思いませんか?
また、一時的な負けはあるかもしれませんが、長い人生の中でトータルがプラスだったらOKと考えたら、気が楽になりませんか?
実はこの考え方に触れたことこそ、私が投資に対するメンタルバリアを破ることができた大きなきっかけでした。
上記の本は超初心者向けの内容でして、投資のテクニック的なものは少ないのですが、おかげで最も重要とも言える投資メンタルが理解できました。
初心者向けの本だからといって、バカにできませんね。私ももっと本を読もう・・・
投資は確かに損をするかもしれないし、怖い・・・。
でも、平均点を目指すだけで、少なくとも大きな損はないのか。
だったら、しっかり勉強して投資すれば、“たぶん”お金が増えるな!
この発想で、私は投資をするのです。(多くの投資家が多少なりともこの発想をもっているはずです)
投資をしない方は、投資に過剰な恐怖心を持ち、そのリスクを過大に感じている可能性があります。
例えば、投資における最悪のケース:投資額が全部パーになる!を考えたとしても、なくなって困らない範囲で投資をしたならば、それがなくなるだけですよ。
それでいて、平均点だとしても、+5%ぐらいの成績が狙えるのです!
この機会に、イメージではなく、投資に潜む具体的なリスクを客観的(できれば数的)に見てみてはどうでしょうか。
投資には確かにリスクはある。でも、それ以上に期待値も高い。
⇒一時的な損はあるかもしれないが、長期で見ると、投資をしたほうが最終的な期待値は高いはず!
そう思えたら、あなたはもう投資家のスタート地点に立っています。
ちなみに、投資はギャンブルだ!という方がいますが、ギャンブルの代名詞:競馬と宝くじの期待値は以下のようになっています。
宝くじ:平均-55%(100万が平均で45万になるイメージ)
これらでお金を増やそうと思うと、平均点レベルでは損をしてしまう可能性が極めて高いです。つまり、仮に投資をギャンブルだと考えても、これらのギャンブルとは期待値が全く異なることがわかりますよね。
ここらへんも先の本で触れていますので、興味のある方は是非ご覧になってください。
投資をなぜしないのか⇒メンタルバリアを取り除こう!
今回は私がなぜ投資をするのか、また、投資をしない人が多いのはなぜかを考えてみました。
結論としては、投資には確かにリスクはあるが、それ以上に期待値が高いから投資をするということになります。
逆に投資をしないと心に決めている方は、恐らく投資に対するリスクのイメージが大きすぎるからでしょう。
もちろん投資はノーリスクではありません。
リスクがある以上、無闇に勧めることはできませんし、詐欺的な投資手法もあるので、手放しに何でもやるのは絶対にNGです。(投資をするにしても、しっかり情報収集しましょう!)
それに、そもそも1mmのリスクも認めないという人が投資をするのはほぼ無理でしょう・・・。
しかし、少しでもポジティブに人生を生きたいと考えるならば、投資を避けることはできません。
仮に現状維持の人生でよいという方も、仕事や給料が今のままとは限りませんよね?
つまり、自己防衛的な意味でも今後は投資を避けて通れなくなります。
投資を始めるにあたっては、今回説明したように、投資をポジティブにとらえられるよう、投資に対するメンタルバリアを取り除くということが極めて重要になると考えます。
投資が必要なのはわかるけど、怖くて始められないという方は特にこの点を意識されるといいでしょう。
なお、実体験として、このメンタルバリアは段階的になくなってくるように感じています。
つまり、人によって許容できる投資リスクは異なり、そしてそれは変化していくということです。
参考までに、私が実際に経験してきた投資に対するメンタルバリアを例として挙げさせて頂きます。
私も絶対に損はしたくない!というところから始めて、数十万の損失なら後で取り返せればいいと思えるぐらいまで成長?しました 笑
1.どんなリスクも許せない(=投資は損をする!)
私も最初は投資が怖くて仕方がありませんでした。
損をするぐらいなら投資なんてしない方がいいというのがこの段階ですね。
このような方ができる投資はほぼないのですが、投資に慣れるという意味で、「定期預金」をやってみるのはどうでしょうか。
定期預金は一定額まで元本保証があるので、貯金の延長としてやることができます。
預金とはいえ、一定期間使うことはできなくなるので、余剰資金を作ったり、そのために節約をするといった良い練習にはなるでしょう。
投資と言えるかどうかは怪しいですが、投資や資産形成に向き合う第一歩として意味はあると思います。
2.投資元本が減るのは嫌だ(=リスクの高い投資はしたくない)
投資に興味を持ち、定期預金では物足りなくなってくると、このような考えに至りました。
万が一のリスクを受け入れる覚悟はできたものの、投資元本の毀損をなるべく避けたいという段階ですね。
この時は日々金額が変動していくことは嫌だと思っていました。100万円の投資額が次の日に99万になるといった状況をしんどく感じたのです。
そして、そのように考える方は、国債や社債等がいいと考えています。
これらは期中での売却等をしない限り、元本の金額は変わりません。
また、損をするのは国や発行している会社がつぶれた時ですが、初心者でもそのリスク判断がしやすいです。(社債はともかく、国がつぶれるのを想像できるかどうかですね 笑)
なお、個人的にはこの段階にいる方のステップアップに最適なのが、ソーシャルレンディングだと思います。(今は社債もかなりの低利率ですからね・・・)
リスクこそ上記2つに比べ上がりますが、その分利率も極めて高いですし、同じく投資元本の価格変動はありません。
3.最後に儲かれば、日々の投資額変動は気にならない(=多少のリスクはOK)
先ほども紹介したこの本を読むことで、やっと私はこの段階に到達しました。(普通の人に比べ、かなりリスク回避的だったと思います。)
ここにきて、やっと長期的に見てお金が増えることを期待できれば、日々の資産変動(=一時的な勝ち負け)は気にならないと思えるようになったのです。
そしてこの段階の方には、投資の王道:株式投資(投資信託)がおすすめです。
株式は長い目で見ると、成長(資産額が増えていく)が期待できますし、最もメジャーな投資方法なので、情報も豊富です。
老後資金等を考えれば、投資信託を着実に積み上げていくというのが確実性の高い資産形成だと思いますので、まずはこのレベルに到達することが目標ですね。
ここまでくると、資産形成のスピードがぐっと上がってきます。
なお、具体的にはNISAやiDeCoといった有利な制度を利用して投資していきましょう。
なお、繰り返しになりますが、この段階の重要ポイントは、「日々の価格変動」があることです。
最もメジャーな投資方法であるにも関わらず、3番目に挙げたのは、いきなり株から始めて、この日々の価格変動(特に値下がり)にメンタルが耐えられなくなる方がよくいるらしいからです。
何事も無理はよくないので、慣れない方は、もっと落ち着いた投資から始めたり、やるとしてもいきなり多額をつぎ込むのは避けることをおすすめします。
少しずつでも投資を続けていくと、数十万レベルで価格が下がっても気にならなくなるので、安心してください。
投資メンタルは鍛えられるのです!
4.期待値が高ければ、積極的にリスクをとる(=投資大好き!)
ちょっと極端ですが、ちまたでは悪名高い(笑)FXに触れたことで、私はここまでメンタルバリアを取り払うことができました。
なお、念のためですが、何もむやみにリスクを取るべきというわけではありません。
想定されるリスクがしっかりと見えており、さらに大きなリターンが期待できるならば攻めてもいいのではないかと考えているだけです。(リスクが見えているというのがポイントです!)
リスクを把握し、そのリスクを背負えるのであれば、リターンを得るためにリスクを取るのは悪いことではありません!
投資経験はどうであれ、日々、投資金額が変動していくのを楽しむことができるようになった方は、もっと積極的に投資をしてもいいかもしれません。
これは個人的な見解ですが、大学職員のように、生活基盤が安定している方は、他の部分でリスクを負うと人生が楽しくなります。(リスク回避的な方が多い職業なので、なかなか理解が得られませんが 笑)
安定があるからこそ、他で攻められますし、常識の範囲内であれば、だいたいのリスクは挽回できます。
話はそれましたが、この段階まで来た方は、王道の投資(投資信託(NISA,iDeCo等))はしっかりと抑えつつ、余剰資金でレバレッジをかけた投資を楽しんでもいいかもしれません。
投資信託等を積み上げるのは、間違いなく正解ですが、堅実な投資だけに、華々しい利益にはなりません。
一方、例えば、FX(トラリピ)やCFD(トライオートETF)なんかですと、私の実績でも、月10万~40万円ぐらいは利益が出ています。
リスクが高いように見えて、実はそのリスクは見えるものが中心ですし、今や主力の投資方法になっています。
全員がこの段階まで到達する必要があるのかはわかりませんが、少なくとも私はここに来て資産増加のペースは急上昇しています。
毎日が楽しくなり、投資が趣味と言えるほどになりました 笑
無理をしない!自分に合った投資をしよう!
繰り返しになりますが、私は投資が多くの人にとって重要だと思っていますし、是非取り組んで欲しいと思っています。
しかし、一言で投資といっても様々な手法がありますし、人それぞれどこまでリスクを許容できるかが異なっています。
多くの人がなぜ投資をするのかを理解し、あくまで自分のできる範囲内で投資を楽しんでもらいたいと思います。
投資って、実はすごい楽しいですよ!